NEWS
2022/03/23 03:20
コットン栽培には、農薬による健康被害や児童労働、
環境汚染など様々な問題があります。
小さな子供が学校へ通えず、親の借金を返すためだったり
家族の生活を支えるため、日給140円などの安い賃金で
過酷な労働を強いられています。
炎天下での9〜13時間労働、農薬の影響で頭痛や腹痛、
吐き気を伴いながら休まず薬飲んで働かされ、
皮膚病や癌になり亡くなる場合も。。
(もちろん農薬の影響は子供だけに限らず大人も、、
コットン農家の平均寿命は約35歳だそうです)
農薬によって、土の中の微生物など無害な生き物を殺してしまい、
年々、土の栄養や保水力がなくなりコットンが育ちにくくなります。
そして農薬が効かなくなってくるとさらに大量の農薬を買って使うことになります。
農家はコストがかかるにも関わらず
コットンの価格は市場に管理され安く買われてしまいます。
経済的にも苦しくなるし、土はどんどん痩せていくし、
農薬の化学物質が川や地下水などを
汚染して安全な飲料水を飲めなくなるし、
費用がかかるから、コストを抑えるために安く子供たちを働かせる。
全てが負のスパイラル。。
皆さんの身近な存在のコットンの背景にはこんな現状があります。
オーガニックコットンは、
児童労働がなく農薬や化学肥料を使わない、人にも環境にも優しいコットンです。
私はコットン農家の根本的な、農薬による健康被害や、
貧困、児童労働の問題に、
Stella Sea Fibersを通して取り組んでいきたいと
考えるようになり、全てのマクラメ糸をビオリプロジェクトのbioRe COTTON(フェアトレードオーガニックコットン)に切り替えています。
《ビオリプロジェクトとは》
bioRe(ビオリ)プロジェクトはスイスのREMEI社が中心となり、1991年からインド、1994年からタンザニアで始められました。
単にオーガニックコットンを買い取るだけではなく、
この地域で暮らす人々が自立していくための様々な仕組みを
構築しています。
世界で最も大規模かつ、先進的なプロジェクトとして知られており、
この功績が認められ、
2002年には南アフリカ共和国の首都ヨハネスブルグで開かれた
第2回世界環境サミットにて、
国連から「持続可能な開発パートナーシップ賞」を受賞しました。
インド綿はとても滑らかで柔らかな肌触り、
タンザニア綿は厚くふっくらとした素材感が特徴。
人と環境に優しいオーガニックコットンです。